パリ流ダイアリー(Petit journal de YOKO)

新・ニットでデコルテおしゃれアレンジ！（２）

年を重ね、寒さが身にしみるようになり、開けられなくなったデコルテ。健康を害してまで、パリ流は貫けない（本質的には、健康でいるためのおしゃれこそパリ流）。

と、先行きに不安を感じていたら、丸首ニットのエレガンスを見出しました。

ネックレスを装着するパリジェンヌが多いのです。このネックレスのラインが、ちょうど深Vニットと同じ！

肌は出さずして、「ライン」でその美的効果が加わっています。胸の谷間に向かうラインです。
「胸元にVのラインを作る」。この方法はイケそう！！

「プラスワン・アイテム」で試してみました。

たとえば左は、きゅっと首を絞めてしまうと、メンズっぽくなりますよね？ゆるっと「V」を作ってみてください。女性らしくカッコイイ印象に！実際、街のパリジェンヌに見た巻き方です。「パリジェンヌ流着やせスタイリング」より。以前ブログでご紹介した赤ワンピにおいても、彼女たちのお好みは深V開き。こちらもインナーに丸首を着て、Vラインを際立たせれば、似たようなVビジュアル効果になるはず。
Vから離れて恐縮ですが、フランスのテレビの話です。出演者は皆、衣装やスタイリングにおいても「デコルテ開き」をいかんなく発揮。お堅いニュース番組でも然り。日本のアンカーウーマンでは０%と断言できる、ギリギリ胸元がバストアップ画面に映るんです。ホント、文化の違いですね！
ほぼ毎晩８時のニュースを担当するアンヌ・ソフィー（４０代）も、胸元はそんなフレンチスタイルが定番。先日のアンヌ・ソフィーは今年らしい丸首でした。パリ流ニットは「一枚でさらっと着る」のが主流で、もちろん継続中ではありますが、この「シャツ＋ニット」は、今年イチオシのコーデ。
そして話は深Vニットに。このマダムもニュースで一瞬映った方。年を重ねて、胸元が寒くなったら、取り入れたい！

寒くない方でもすてきになると思いますが＾＾

深Vも、丸首も「使える」アイテムなのは間違いなさそうですね？

みなさまも、かぜに気をつけて、すてきな３連休最終日をお過ごしくださいませ❤︎

PS*Vネックレスは、長さ（丈）にこだわって探しに行きたい！チャームは、コインがあいかわらずの人気です。

新・ニットでデコルテおしゃれアレンジ！（１）

みなさまこんにちは！

「パリ流」からはや１０年、私が目をつけた、パリジェンヌの基本おしゃれは変わりつつも変わってないのを確認する毎日です。

変わりつつあるのはシルエット。これは流行型に合わせ徐々に変わるもので、全世界共通！変わっていないのは「リスト」です。

たとえば、トレンチ、バレエシューズ、カーディガン、デニムなど。

なかでも、パリジェンヌらしさを発揮しているのが「ニット」（カットソー含む）。ご紹介を重ねてきた「深いデコルテあきのニット」です。

それに加わったのが、「丸首」タイプ。フレンチメゾンが新作にし、おしゃれリーダーの方々が、さっそく着ている様子。そして、いよいよ街のパリジェンヌや、私たちが着る番？

というわけで、今回はニットをフューチャーです。

「パリジェンヌのお気に入り」より。ギリギリ、ドッキリな胸元！「胸の開き具合、パリジェンヌの場合」をご紹介。
胸元の感覚の違いには、文化と歴史が絡むと思ってます。１８世紀から連綿と続く胸元ギリギリ開きの服装文化。彼女たちにとって、開くのが普通であり、かつ安心できる？
一方、私たち日本女性は、胸元はしっかりガードして美しい。社交界でも社会でも、この胸元にクレームが入ることはありませんよね！
洋服がメインとなった今、パリジェンヌのデコルテを取り入れるべく、私なりに追求しました。著書をご愛読くださるみなさまの定番となっている（はず）、深く開いたVニットでの日本版アレンジ！

「パリ流おしゃれアレンジ！（１）」現地では通用しても、日本の、とくにお仕事ルックで「直輸入」するには難しいスタイル。危うい胸元を回避し、かつ美しいVラインをそのままにする、肌色トーンと同じトーンのピンクやシャンパンゴールドのインナーで（擬似肌化して）対策を！とオススメしてまいりました。

深いVは、それだけでおしゃれ度アップするのを、みなさまも実感していますよね？

そして大人女性のエレガントにもつながります。パリで描く絵で、最も気を使うのはバストです。ぺったんこにすると違和感があるみたい。ないのが不思議、といえばいいのかな。考えてみれば、「大人の証」、象徴なのですよね。
深Vスタイルを、自分のモノにしている読者さまがわんさかいらして、とっても嬉しく有頂天な私♪
パリ流貫き苦節？１０年。１０歳年を重ねた私には、深Vニットでの肌の露出が、カゼのもとにもなり、いささか苦しくなってきました（泣）。はっくしょん！寒い！
かぜはひかずともおしゃれにおいては元気なく、うなだれていたところに近年、現地で頭角を現し始めた丸首ニット！飛びつきました。おかげさまでかぜ予防にもなってます❤︎
でも、パリジェンヌたちを見ると、Vに負けず劣らずフェミニンでエレガント。そしておしゃれに映る.......。
「新入り」の丸首にも「マジック」の効き目をみつけました！

それは次回に！

赤の小物で、おしゃれアレンジ！

10月になりました！「衣替え」のないパリでも、さすがに夏物はベンチ裏の控え選手となるでしょう。で、一軍登録されるのが「モコモコ」な小物。

私のウォッチングにおいて、一昨年から、パリジェンヌに目について増え始めたのが（というか定着？）、まるでブランケットのように大きく厚みのあるストール。

現地で見てみると、頭よりも大きく、くるむように巻いていました。小顔効果も期待出来る比率ですね！私の日本リサーチでは、ユニクロの「２way」タイプが、
大きさ厚さが似ています。
コレは赤系でとりいれられそうではありませんか？

今年の旬色「赤」ではありますが、女性は永遠に赤が好き。ミステリアスにもうつりますよね。

パリジェンヌの小悪魔顔に貢献するのが赤ルージュ。

悪魔でなく、あくまでも＾＾小悪魔なのは、塗り方に理由アリ！おしゃれもメイクも「足して引く」と馴染みますよね。
もうひとつの「鉄板」が赤ネイル。
これも悪魔っぽい鋭い指先ではないのが特徴。まるで丸玉が指先にあるような印象です。（いつもシャレですみません＾＾）
パリにある赤色は、選ぶのが大変！そう、多すぎるのです。でも、それを楽しみに変えて、ひたすら赤を追求します。
そして、ネイルの場合、面積が小さいことから、ヴィヴィッドタイプがおすすめです。

最後にアクセサリー。

これも爪くらいのサイズがアクセントになります。このスタイルは、４０−５０代のマダムに、はっとさせられることが多かったんです。ゴージャスなダイヤのリングよりも、私にはこちらの方が目につきました。
プラスティックやフェイクですが、「効かせ上手」といいましょうか、こんな風におしゃれしたいな、と思う私です。
パリで探しに出かけたものの、灯台下暗し、近所のモノプリやH&M、量販店で見つけるケースが多かった！買い物袋を片手に、たんねんに見ているマダム達が思い起こされます。
そのノリを日本でも引き継ぎ、エキナカや、若向けショップなど覗いてしまいます（もちろんH&Mも）。
そしてその装いが自分のモノとなった暁には、本物のビッグなルビーの指輪を買っちゃったり.......は、しない（できない）と思いますが、未来は誰にもわからないということで＾＾
今季の赤ブームを楽しみたいものですね！持っている方もそうでない方も.......❤︎

赤ワンピで秋のおしゃれアレンジ！

９月の終わりが目前！今、Tシャツを着てこのブログをつくっている私も、秋のモードで頭はいっぱい！

一昨年くらいから、パリジェンヌが「ガーリー寄り」になっているのを私なりにつかんでいました。ガーリー100%ではありませんが、私たちが思わず「カワイイ」と言ってしまうタイプ。フェミニンな格好です。

表立って目につくのは、フリル、レースといったパーツ。次に色で、ピンクや赤といった「女の子色」。

シルエットでは、「ふんわり」空気をまとった型。

アイテムでは、イラストのようなワンピース。昨年あたりから、「クローゼットにはコレ一枚だけ？」というくらい、パリジェンヌに愛されている様子がうかがえます。

私のおすすめは赤の柄タイプです。ジャポネーズの方が似合うのが赤です。
赤といっても単純ではなくて、秋は少しくすんだ方が街に馴染みますよね！そう、「浮かない」のがパリっぽい！
そして、チャイニーズカラーでなく、ヨーロピアンなのがこの系統です。真っ赤ではなく、少しのにごりがある赤系統をチョイス！
ボタンで着るタイプで、ボタン位置はできるなら真ん中よりも端がベター。
なぜなら、片脚がセクシーに見え隠れするから。ただいま、彼女たちが凝りに凝ってるのが「スリット」見せ。ボタンを多く外し、太ももから「一本」を見せる、フォトジェニックな「フォトジェンヌ」も！
私たちはそこまで大胆にはなれませんが、「ぽく」してテンションあげたいところです＾＾

そして、赤そのものも勇気がいる方、いらっしゃいますよね？赤をあきらめない！タイツで取り入れられます。

この際も妥協せず、真っ赤以外を探して。私はパリで見つけて、日本にもあると知った、イタリアのレッグウエア「CALZEDONIA」へ物色しに行こうかと計画中です。
さて、パリ流シリーズをご愛読していただいているみなさまには、「シルエット」が気になるところではないでしょうか？
実は私も、イラストを描くにあたり、苦心しました！１サイズ下を選ぶスリムシルエットなら間違いなくパリジェンヌになるのに、今どきのオーバーサイズがキマらない！
研究しては描きを続けた結果、発見しましたよ💕

次にこのシルエットでどう出すか？

そう、パリでマストの「スマート」感のことです。

ウエスト位置とボトムス丈の間をなるべく長く「見せる」！上半身は短くなります。ウエスト位置は「ひじ」に合わせてみてください（ウソでも）。その効果、わかる気がした私です。
上下別のコーデなら、ウエスト位置がポイントのひとつと知りました。
最後のキメは、足もと。パリ流のみなさまは、こだわってますよね＾＾「アンクル」がキーワードで、ここになんらかの「目印」を置きます。

上の３つの他に、私がおすすめするのは「ストラップ」。

いつものパンプスもいいですが、一本線が入ると、より今どきになります。

甲ではなく、足首を巻くタイプが大人っぽいですよね。

甲なら持っていても、意外に持ち合わせていないのが足首。それが私です。

似たストックを出すのも良し、お買い物に走るのも良し！
何かが少し、今年にバージョンアップされれば満たされる！そして、アレンジを思い浮かべ、ワクワクします。
追伸:ワンピの試着でも、ウエスト位置を重要視してくださいね。おへそより上、できるなら肘位置であれば、その一枚は合格です！（アイテムに対して「上から目線」で選ぶ＾＾）
赤をあきらめない！次は小物編で描きます。

12星座香水のフェアリーガールができるまで

Natsuki Ohta japanの新作香水、「STAR SIGN」の発売までカウントダウンとなりました。

パッケージ用に仕上げたイラストがこちらです。まっさきにした打ち合わせ。天然アロマ香水の第一人者である、太田奈月さんと念願の対面！「アロマパルファン検定テキスト」（右の私が手にしている）でのお仕事から、ナツキワールドにすっかり魅了された私です。ここはビオを扱うカフェ。
近ごろ、植物の造形、目には見えない香りに興味を持っていました。
「天然」や「自然」が私の主題でもありました。

お会いでき、お話できたことで、言葉にはできないパワーを持ち帰りました。私はまっさきに「絵にして浮かべる」タイプで、言語化は難しいのですが＾＾

奈月さんから精油ブレンドなどの資料をいただき目にし、絵を想像します。

「降りて」きました！その源は自分の作品！

この資生堂パッケージのお仕事のときと、

同じインスピレーションだったのです。

それは、パッケージの中＝商品内容を想起させる「フェアリーガール」。描くにあたり、「実際にはいない妖精が、まるで分身のようになり、持ち歩く」という裏コンセプトがあります。ファッションは、リアルモードからちょっとだけ離れ、夢心地なスタイルに！

そこから、間を空けずしてスケッチ！

奈月さんはじめ、みなさまとご相談し、筆を進めました。

そして実寸になった場合のシュミレーションをし、フィニッシュに向け一直線！精油をモチーフにしたスタイリング。たとえば右の牡牛座はヒノキ。ウッディな香りが浮かびませんか？

そして自由に空中を舞う...ふんわりと浮かんでいるのがおわかりですか？フェアリー＝バレリーナもモデルです。

無事パッケージに行き着きました！

私自身は、年齢を重ねるにつれ、嗅覚が冴えてきている感を覚えてます。
若い頃とは違う人生に、少しずつ変わりそうな予感がしています。言葉にはできない何かを、香りから感じます。
そのうち言葉にできるかもしれませんが、今はこの１２人の妖精たちで！
１０月１日から銀座マロニエゲート２にて発売開始です。１２月末まで、奈月さんのセンスあふれる１２種類の香りをお楽しみくださいませ。天然アロマの、やさしい香りに包まれふんわりと...💕

詳細はNatsukiOhta公式ブログにて！